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     序 文
 
  50年以上前、小学生の私は湯河原の祖父の家へよく連れて行かれた。
  ある時、食後、足のついた菓子盆に饅頭が数段重ねの山盛りで運ばれてきた。時代劇で殿様に供するときの盛り付けである。末っ子ゆえに日頃、何事もドン尻の私は「食べなさい」と、イの一番を許されて小躍りした。身を乗り出し、左右を見比べ、一番大きそうなのをようやく手にした。その途端「こら! 一番手前のを取るんだ!」と一喝された。静かな祖父の豹変に動転し、手にした饅頭をどうしたのかは覚えていない。だが母が神妙に説教されていたことは不思議に覚えている。
 
  勿論、行儀の悪さを叱責されたのだが、同時に「運」の本質を諭されていたことを後年父の鞄持ちをするようになって初めて気づいた。
  何事も因あって縁を生ずる。ゆえに縁を選べず。「一番手前にあるのが、お前に縁あるものだ。それを取りなさい。」という訳である。こうした理は祖父が晩年強く説いた「法道」の一翼、すなわち“道”の一端を饅頭の取り方で教えていたのだが、子供に理解不能ゆえ母親を諭したのであろう。
 
  平成5年に「気学宗家 園田真次郎著『気学大全集』全37巻」を再版したのは、旧気学の“法”よりも、言下に含む開運の“道”を汲んでいただき、吉凶以前の開運要素を広く知っていただきたい思いからであった。
  “法”については宗家を継承した父が祖父の気学を検証し、一部その根幹を修正した。
  気学の原理は不変でも、運用は人により大きく変わる。旧気学の課題を“現象こそ最高の師”という視点で検証し、実体に即して進化させた。
  しかし、まだ課題はある。それらは引き続き実証を積み重ねることで更に緻密な運用が可能になる筈である。
 
  真の開運を実現するには、気学の“法”と人の“道”を併行実践しなければならない。この調和が意外と難しい。“法”はその運用がより厳密化し、“道”は解釈次第で無限の幅をもつ。相反する二面を抱えつつも“法道”兼備なくして、代々続く円満な開運はない。この確信から、このたび、祖父最晩年の未公開本を父の既刊本に増補することで“法道”両面を一体的に汲み取っていただき、開運応用していただければ誠に幸いである。
  平成20年7月               法道会代表 気学宗家三世 前沢 公勇
 


【特別付録】気学宗家 園田真次郎 著
気 学 会報第一号
南無妙法蓮華経/人生五欲/五色/寺院に五階の塔/宗教の宝/人の運勢/運勢/人の心の働き/我が一身を以て運び行う/人生の五欲/似二心眼一見二仏性一/人が結婚して/天下の五生類/経験上決定/療術法/日本国民は共通的短命/十方諸仏の解説 東方仏 西方仏 南方仏 北方仏 戌亥方仏 未申方仏 東南方仏 丑寅方仏 直上仏 直下仏/三宝(宗教の宝と称する仏法僧を理解すべし)/法華経と言う王宗/教外別伝之密法/人生の五欲/宗教常識


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内容説明

教育や常識だけでは“貧”から立ち上がる絶対条件とはならない。天の命ずる“時”の力、八方位盤の指示する予定で自己意思では不可能とされた幸福把握法の人生羅針盤が、展開されるのである。

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