
目次
凡 例
序 章
一章 湯殿山系即身仏誕生の思想史的背景
はじめに
一 先行研究の検討
二 訴訟にかかわる資料の分析
おわりに
二章 鉄門海の生涯・活動とそこに見られる思想
はじめに
一 鉄門海の生涯と活動
二 鉄門海の活動に見られる思想
おわりに
三章 鉄門海の活動を支えた思想
はじめに──『亀鏡志』について
一 湯殿山と羽黒山の対立と『亀鏡志』の思想──「火」を中心に
二 「往生伝」『法華験記』と『亀鏡志』の比較──「断食」を中心に
おわりに
四章 鉄門海の布教救済活動の特徴──岩手町で見つかった鉄門海碑より
はじめに
一 調査結果
二 鉄門海碑の意義
おわりに──鉄門海と南海
五章 鉄竜海の生涯と活動
はじめに
一 鉄竜海の生涯と活動──これまで分かっていた事跡について
二 新資料「説教所設立願」について
おわりに
六章 神仏分離と門竜海──盛岡市慈恩寺町で見つかった門竜海碑より
はじめに──二人の門竜海
一 調査結果
二 門竜海碑の意義
おわりに──鉄竜海と門竜海
七章 神仏分離と鉄竜海の思想──盛岡市乙部で見つかった鉄竜海碑より
はじめに
一 調査結果
二 鉄竜海碑の意義
おわりに──鉄門海と鉄竜海
八章 紫波郡出身「失われた即身仏」岑海の虚像と実像
はじめに──盛岡藩領・岩手県域と「即身仏」
一 言い伝えのなかの岑海
二 岑海関係資料
三 岑海の虚像と実像
おわりに──岑海と鉄竜海
終章 即身仏とは何か
資料紹介 鉄門海の『亀鏡志』翻刻
あとがき
初出一覧
序 章
一章 湯殿山系即身仏誕生の思想史的背景
はじめに
一 先行研究の検討
二 訴訟にかかわる資料の分析
おわりに
二章 鉄門海の生涯・活動とそこに見られる思想
はじめに
一 鉄門海の生涯と活動
二 鉄門海の活動に見られる思想
おわりに
三章 鉄門海の活動を支えた思想
はじめに──『亀鏡志』について
一 湯殿山と羽黒山の対立と『亀鏡志』の思想──「火」を中心に
二 「往生伝」『法華験記』と『亀鏡志』の比較──「断食」を中心に
おわりに
四章 鉄門海の布教救済活動の特徴──岩手町で見つかった鉄門海碑より
はじめに
一 調査結果
二 鉄門海碑の意義
おわりに──鉄門海と南海
五章 鉄竜海の生涯と活動
はじめに
一 鉄竜海の生涯と活動──これまで分かっていた事跡について
二 新資料「説教所設立願」について
おわりに
六章 神仏分離と門竜海──盛岡市慈恩寺町で見つかった門竜海碑より
はじめに──二人の門竜海
一 調査結果
二 門竜海碑の意義
おわりに──鉄竜海と門竜海
七章 神仏分離と鉄竜海の思想──盛岡市乙部で見つかった鉄竜海碑より
はじめに
一 調査結果
二 鉄竜海碑の意義
おわりに──鉄門海と鉄竜海
八章 紫波郡出身「失われた即身仏」岑海の虚像と実像
はじめに──盛岡藩領・岩手県域と「即身仏」
一 言い伝えのなかの岑海
二 岑海関係資料
三 岑海の虚像と実像
おわりに──岑海と鉄竜海
終章 即身仏とは何か
資料紹介 鉄門海の『亀鏡志』翻刻
あとがき
初出一覧
内容説明
これまでの「即身仏」研究は、絡み合っていた言い伝えと事実、同じく絡み合っていた寺側の思惑・一世行人の思想・信徒の思い・飢饉や疫病などから逃れたいという人々の願いの判別が不十分であった。そこで本書では、文献資料と、フィールドワークで調査収集した石碑・掛け軸・版木・幟・言い伝えという多元的な資料を分析することにより、この絡み合いを解きほぐすことに努めた。本書の意義は、「即身仏」のもつ思想的・政治的・社会的な性格を解明し、これまでの「即身仏」理解の再検討結果を示したところにあると言えよう。
――終章より
